電動歯ブラシについて
最近患者様から受けるご質問の中に、電動歯ブラシってどうですか?というものがあります。
結論から言いますと、手用フラシ(手磨き)と比べてプラーク(歯垢(細菌の塊))除去能力は高いです。
だだし、使い方を誤ると知覚過敏等の原因になりますので使用には注意が必要です。
私自身が実践している方法は、まず手用ブラシ、歯磨き粉を用いてバス法(ブラシを歯に対して45度に当てる方法)にてブラッシングし、お口をゆすぎます。その次に、電動ブラシを仕上げ磨きとしてバス法で行います。その時のポイントとして、歯磨き粉を付けずに水のみで行います。その理由として、電動ブラシ(音波ブラシ、回転系のブラシ)は歯の研磨能力が手用ブラシと比べ高いため歯磨き粉と併用した場合、知覚過敏症状を誘発する可能性が高い為です。また、歯磨き粉を使用してそれらを使用した時には泡立ちが良すぎて、どこを磨いているのはっきり目視することが困難になる場合があります。
朝、昼、夜 三回電動ブラシを併用してブラッシングするのはかなり時間のかかるケア方法になるため、夜寝る前に上記の方法を試してみると、朝起きた時のお口のスッキリ感が違うと思います。睡眠時は唾液の分泌量もかなり減るため、歯周病菌、虫歯菌の活動も唾液によって中和されにくく特に夜のブラッシングは重要です。
電動ブラシを持っていても最近使えていない方は、夜だけでも結構ですので実践してみてくださいね。
渡辺歯科医院 院長 渡辺 学